ギターの耳コピに初めて挑戦するときって、
どうしたらいいのか分からなくなりますよね。
気合と根性でCDを巻き戻しながら
何回も同じフレーズを繰り返し聞いて
一音一音ずつコピーしていく…
これをやると耳が鍛えられるのですが、
かなりの根気が必要です。
とはいっても絶対音感でも持っていない限りは
地道に耳コピしていくしかないのも事実です。
では、少しでも耳コピがやりやすくなる方法はないものか?
その方法の一つに曲のキーを知るというものがあります。
曲のキーという概念を知っていると
耳コピするときに便利です。
世の中にはたくさんの曲がありますが
それぞれの曲にはキーというものが決められていて
一曲の中で使われる音の種類は
ある程度決まってしまっているのです。
つまり、その曲のキーを知っていれば
ある程度の音の予想がつくようになります。
Contents
多くの人が勘違いしているドレミファソラシドの仕組みとは?
曲のキーってなんなのかというと、
キー=ドレミファソラシドのドの位置です。
下の図を見てください。
ドレミは小学校の音楽の授業でみんな習いましたよね?
この音の配置をなかなか覚えられない子も中にはいて
ドレミファソラシド、って書いてあるシールを貼っている子もいましたね。
ドはここですよ、ファの場所はここですよと音楽の先生に丁寧に教えられます。
実はこの教え方が勘違いを生む原因なんじゃないかと僕は思っています。
このように説明されると
ドの位置は上の図のようにで固定されていると考えてしまう人がいても不思議ではありません。
実はドレミファソラシドのドの位置は好きな場所に設定できます。
ドレミファソラシドのドの位置は別に
どこの場所でも
好きな場所に設定することができるのです。
ドレミファソラシドは番号のようなもの
ドレミファソラシド、って言い方だから
音の名前のように思ってしまうのですが
これは、それぞれの音に番号を振っているようなものなのです。
番号がドレミファソラシドという言い方になっているだけと考えてください。
例を出してみましょう
ちょっと学校の体育の時間とかを思い出してみてください
クラスのみんなが一列に並んでいます。
左から佐藤君、鈴木君、田中君とずらっと並んでいますね。
それぞれ番号を振っていきましょう
この時、一人一人が番号を受け持っている状態ですが
佐藤くんや鈴木くんの名前が変わったりはしませんよね
つまり、みんなには固有の名前があるけれど
とりあえず、目印として番号を決める
これがドレミファソラシドの正体です。
ドレミファソラシドは仮の呼び方、音にはそれぞれ名前が付いている。
音にも固有の名前があります
それぞれアルファベットでこのようななまえがついています
小学校で習ったドレミファソラシドで考えると
ドの位置はCという音の名前が付いています。
なので、Cの音をドとした場合は
キーはCとなります
ではもう少しドレミの詳しい説明をしていきます。
さっき、ドの位置はどこでも設定できると言いました。
ではとりあえず、下の図で書いてある場所をド=(キー)としましょう。
では、ここからドレミファソラシドになるように音を出していってみましょう
どうすればいいでしょうか?
上の図のドの位置から順番に白鍵を鳴らせば
ドレミファソラシドになるでしょうか?
あれ?全然ドレミファソラシドには聞こえないですよね。
実は上の図の位置をドとすると、ドレミファソラシドの配置はこうなります
ドレミというのは
音の並べ方に決まりがあるのです。
なぜこのようになっているのか?
では話を戻して小学生の頃に最初に習ったドレミファソラシドを思い出してみましょう
下の図を見てください。
ドから上のドまでが1オクターブになります。
そしてこの黒鍵という鍵盤に注目して下さい、ドレミファソラシドを鳴らす際にいっさい使っていませんよね。
でも1オクターブの中にはこれら黒鍵の音も含まれています。
これは別に要らない音ではないのです。
鍵盤というのは
Cの位置をキーとしたドレミファソラシドがわかりやすいようになっているだけです。
(ギターの場合はキーに関係なく音が半音ずつ並んでいます。)
ドレミファソラシドの音の並びには法則がある
では一度、白鍵と黒鍵を同列に
順番に音を並べてみます
こうしてみるとドレミファソラシドの法則が見えてきませんか?
ド~シ まで12個の音が入っていて
ド を1番目の音とすると
1、 3、 5、 6、 8、 10、 12という順番で
ドレミファソラシ という音の並びになります。
つまり、先ほどの黒鍵も使うドレミファソラシドは
下の図のように番号を書いてみると
1、 3、 5、 6、 8、 10、 12という
番号通りの並びになっていることがわかります。
耳コピしたい曲のキーが分かれば
だいたいの音は、そのキーのドレミファソラシド
の音になっています。
たまに、
ソ#や
ラ#など、ドレミファソラシドに含まれない音も入っていますが、
これはハーモニックマイナースケールや
メロディックマイナースケールが使われている場合で
とりあえず、今この話はしないでおきます。
耳コピしていて、これらの音が入っていたからと言って
聞き間違いではないのであまり気にしないでください。
まとめ
では、今までの話を簡単にまとめてみましょう。
曲のキーとはドレミファソラシドのドの位置の事である
キー=ド
ドレミファソラシドのドの位置は
どこでも好きな位置に決めることが出来る。
ドレミファソラシドというのは、音の名前ではなくて
番号のようなもの
音の名前はまた別の呼び方がある。
音の名前は1オクターブで12種類ある
C
C#
D
D#
E
F
F#
G
G#
A
A#
B
ドレミファソラシドという音の並びには法則があって
1番目の音=ドから
1、 3、 5、 6、 8、 10、 12という順番でドレミファソラシドになる
音楽理論はすべてを覚えようとすれば
膨大な量を勉強しなければいけません。
なので、まずは音楽理論を覚えてから実践
なんてことは考えなくてもいいです。
それだと時間がいくらあっても足りません。
とりあえず、今はキーの仕組みさえわかっていれば
オッケーとしてください。
これを覚えるだけでも耳コピーに取り組む際に
やみくもに音を聞き取るよりは
効率が大きく上がります。
では、曲のキーを見つけるにはどうすればいいの?
という疑問が出てくると思いますが、
それはまた別の記事で。